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インドの浄と不浄の考え方



インドの浄と不浄

ナマステ!インドに呼ばれた気がして思い切って渡印してしまった日本人スタッフの稲垣です!
インドという国を知る際には、浄と不浄の考え方を知ることはとても大切です。今回はそんなインドの浄と不浄のお話をしたいと思います。

弊社はインドでロケハン、取材撮影、アポ取得、リモート撮影のトータルコーディネートを致します。

インドの浄と不浄
インドの「浄」と「不浄」の考え方は、ヒンドゥー教、仏教、ジャイナ教などのインドの主要な宗教的伝統に深く根ざしており、社会、宗教、文化に大きな影響を与えています。浄と不浄は、身体的、精神的、道徳的、霊的な清浄さと不浄さを指しており、個人や社会の行動、儀式、祭り、生活習慣に強く関連しています。この考え方は、インドの伝統的な社会構造や儀式、日常生活において重要な役割を果たしています。インドでの生活ではどこでも浄と不浄を意識する必要があるのです。
日本語対応可能のインド人撮影コーディネーター、日本人取材コーディネーターがリサーチや取材など全てサポートします!お気軽に”日本語”でお問い合わせください。

ヒンドゥー教における浄と不浄
  1. 身体と環境の浄化
    • ヒンドゥー教では、物理的な浄化が重要な役割を果たします。たとえば、沐浴は日常的な儀式として行われ、特に朝に行うことが推奨されます。ガンジス川などの聖なる川での沐浴は、霊的な浄化とともに罪の贖いとされることがあります。
    • 聖なる場所への訪問や神像への供物も浄化の一環として行われ、これにより神聖なエネルギーを受け取ると考えられています。

  2. 食事と浄不浄
    • ヒンドゥー教では、食べ物にも浄と不浄があり、サットヴァ(善)、ラジャス(情熱)、タマス(無知)という三つの「グナ(性質)」によって分類されます。
      • サットヴァ: 清浄で純粋な食物。野菜、果物、豆類、穀物など、生命を傷つけないもの。
      • ラジャス: 熱情をかき立てる食物。スパイシーな食べ物や強い香りのするもの。
      • タマス: 退廃的で無気力を引き起こす食物。腐った食べ物や動物の肉、アルコールなど。
    • ヒンドゥー教の多くの信者は、ベジタリアンであり、肉食を避けることが浄化の一環として行われます。

  3. カースト制度と浄不浄
    インドの伝統的なカースト制度(ヴァルナ制度)にも、浄と不浄の概念が深く関係しています。社会の各階層には、浄化の度合いや儀式的な役割が割り当てられており、特にシュードラ(下層階級)やダリット(不可触民)は、社会的に「不浄」とされることがありました。これにより、特定の人々が社会的、宗教的な儀式に参加することが制限され、カースト間での食事の共食が避けられるなどの慣習が存在しました。このカースト制度は今も残っていますが、女性の社会進出を後押しする制度をはじめとして、さまざまな策が講じられているように思います。これからどうなっていくか、一番に考えるべき問題だと日本人としては思うのですが、浄と不浄の考え方が関与している以上、そんな簡単な話ではないのが本当のところ。浄と不浄の考え方を保ちながらもこの問題が解決する方法はないのでしょうか。

  4. 宗教的儀式と浄化
    ヒンドゥー教では、定期的な宗教的儀式(プージャやアーラティ)が行われ、崇拝者が浄化されることが期待されます。これらの儀式では、聖なる水や香、火を使って浄化を行います。

仏教における浄と不浄
仏教でも浄と不浄は重要な考え方であり、特に浄土宗という宗派で重要視されています。
  1. 身体と心の浄化
    • 仏教では、八つの正道(八つの正しい道)を実践することによって心を浄化し、煩悩を取り除くことが求められます。浄化は精神的な成長や解脱するための方法とされています。
    • 浄土宗では、阿弥陀仏の名前を唱えることによって浄土に生まれ変わり、最終的には仏果を得るとされ、浄土という「清浄な世界」への生まれ変わりが重要視されます。

  2. 浄化の儀式
    • 仏教の修行や寺院での儀式では、物理的な浄化と同時に、心を浄化することが重視されます。瞑想や誓い、儀式などを通じて、自己の不浄を清めることが修行の一環として行われます。

ジャイナ教における浄と不浄
ジャイナ教は浄と不浄の概念を極めて重視し、非暴力(アヒンサー)や誠実(サティヤ)を守ることが浄化の一環とされています。
  1. 浄化と非暴力
    • ジャイナ教では、すべての生命を尊重し、傷つけないことが浄化のための最も重要な行為です。食事、生活、考え方のすべてにおいて、他の生命を不浄にしないように努めます。
    • 食物については、動物を殺すことなく摂取できるもの、つまり野菜や果物が推奨されます。

  2. 身体的な浄化
    • 食物については、動物を殺すことなく摂取できるもの、つまり野菜や果物が推奨されます。
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まとめ
今回はインドの浄と不浄の根幹的な部分に触れてきましたが、どうでしたか?インドでは浄と不浄をはっきりと分けています。ご飯を右手で食べて、トイレの後は左手で洗うのは有名な話ですよね。しかし、浄と不浄の考え方からくる社会問題もあります。この社会問題をどのように打破してくかが今後のインドの成長の大きな鍵となるでしょう。

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今日のヒンディー語
『カーナー खाना (khana)』=食べ物、食べる
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