インドの大叙事詩|マハーバーラタ
ナマステ!インドに呼ばれた気がして思い切って渡印してしまった日本人スタッフの稲垣です!
今日は前回に続いて、インドの叙事詩についてお話ししたいと思います!
今日はラーマーヤナと合わせてインド二大叙事詩と言われている『マハーバーラタ』をご紹介します!
マハーバーラタとは
『マハーバーラタ』は、インドの古代叙事詩で、世界でも最も長い叙事詩として知られています。この叙事詩は、約10万の詩句から成り、インドの文化、歴史、哲学、宗教、道徳に深い影響を与えています。『マハーバーラタ』は、主にヒンドゥー教の教えを反映しており、その中で描かれるストーリーは人間の善悪、正義と不正、運命と自由意志、義務(ダルマ)などのテーマを扱っています。
あらすじ
『マハーバーラタ』は、インドのクル王国の王位を巡る兄弟間の争いを描いた物語です。パーンダヴァ兄弟とカウラヴァ兄弟は王位を巡って激しく対立し、最終的にクルクシェートラで壮絶な戦争が繰り広げられます。戦争の中で、パーンダヴァ兄弟の英雄アルジュナは神クリシュナから「バガヴァット・ギーター」の教えを受け、戦いの意味と義務について深く考えます。戦争は18日間続き、パーンダヴァが勝利するものの、多くの犠牲と破壊が伴います。最終的にパーンダヴァは王国を去り、霊的解放を求めて旅立ちます。
重要な登場人物
パーンダヴァ兄弟
- ユディシュティラ:長男で、最も正義感が強い。王位を継ぐべき人物
- ビーマ:力強く、肉体的に優れた戦士。
- アルジュナ:優れた弓の使い手で、戦争の中で重要な役割を果たす。
- ナクラ、サハデヴ:双子で、知恵と戦士としての才能を持つ。
カウラヴァ兄弟
- ドゥリョーダナ:カウラヴァ兄弟のリーダーで、物語の主要な反英雄。王位を奪おうとする。
他のカウラヴァ兄弟たちも登場しますが、ドゥリョーダナが中心人物です。
クリシュナ:ヒンドゥー教の神であり、アルジュナの戦友、指導者として登場。『バガヴァット・ギーター』での教えが有名です。
ドゥルパディー:パーンダヴァ兄弟の妻で、カウラヴァ兄弟に侮辱され、物語の転機となる人物。彼女の父であるドラウパディが、神からの予言に従って娘を一度に5人の夫と結婚させることになったため、パーンダヴァ兄弟全員が彼女の夫となったのです。
主なテーマ
義務(ダルマ):『マハーバーラタ』では、道徳的義務、社会的義務、家族への義務が常に問い直されます。特にアルジュナが戦いで何をすべきかを悩む場面がそのテーマを深く掘り下げています。
運命と自由意志:登場人物たちは、自分の運命をどのように受け入れ、または変更しようとするのかについて苦しみます。戦いの前後での彼らの成長が描かれます。
正義と不正:物語は、正義と不正がどのように交錯するかを描いています。戦いそのものが正当化されるのか、それとも不正義のために起こるものなのか、その問いは物語全体を通して議論されます。
まとめ
戦いに勝利することが本当に正しいのか、という深い問いを持ったこの物語。
こちらも日本語版の本が出回っているので、ぜひ興味のある方は読んでみてください!
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