インドの「ピンク・ポリス」とは?——女性を守るピンク色のパトロール隊
ナマステ!サプタムインターナショナルです。
インド旅行を考えているみなさん、「インドって女性ひとり旅は大丈夫?」と不安に思ったことはありませんか?そんな疑問に真剣に向き合ってきたのが、インド各州が導入した「ピンク・ポリス」という取り組みなんです!ピンク色のパトカーに乗った女性警察官たちが街中をパトロールし、女性が安心して外出できる環境を作るためにあちこちで活動しています。今回は現地コーディネーターの目線から、ピンク・ポリスの歴史・各州の取り組み・その実情までをリアルにご紹介します。
現地リサーチやロケハン、観光プランの立案も含め、取材・撮影・観光のすべてをトータルでお手伝いします。
ピンク・ポリスって何?——誕生の背景
ピンク・ポリスとは、インドの各州が女性の安全を守るために設立した、主に女性警察官で構成されるパトロール部隊のことです。「ピンク」という色は、女性や優しさのシンボルとして使われており、女性が「相談しやすい」「頼りやすい」と感じてもらえるよう意識的に選ばれています。
2012年にデリーで起きた痛ましい集団暴行事件を機に、インド全土で女性の安全に関する議論が急速に高まりました。これをきっかけに、各州政府が独自の女性保護プログラムを次々と打ち出すようになり、「ピンク・ポリス」という概念がインド全土に広がっていったのです。
南から北へ——各州のピンク・ポリス導入の変遷
インドの女性保護の取り組みは、教育水準の高い南部から始まり、IT都市を経て、北部の大規模州へと波及していきました。それぞれの州で特色ある取り組みが生まれています。
【2016年:ケララ州】Pink Police Patrol——インドの先駆者
インドで最も識字率・教育水準の高いケララ州が、2016年8月に「Pink Police Patrol」を始動させました。同州はもともと1973年にインド初の女性警察署を設立した先進的な地域。その経験を活かした現代版のパトロール部隊は、専用ヘルプライン「1515」を軸とした24時間即応体制という、インドのピンク・ポリスのお手本となるモデルを確立しました。
【2017年:カルナータカ州】Pink Hoysala——ITとの融合
インドのシリコンバレーと呼ばれるベンガルール(バンガロール)を擁するカルナータカ州では、2017年の年越しに発生した集団セクハラ事件を受けて緊急導入されたのが「Pink Hoysala」です。IT都市らしく、安全アプリ「Suraksha」とGPSを組み合わせ、通報から現場到着までのスピードを最優先したデジタル連携モデルを確立。テクノロジーと女性の安全を組み合わせた先進的な事例として注目されています。
【2018年:西ベンガル州】Winners——機動力と検挙力の実戦部隊

コルカタ警察が2018年7月に設立した「Winners」は、ほかのピンク・ポリスとは少し異なるスタイルが特徴的です。厳しい格闘訓練やバイク走行訓練を受けた精鋭女性隊員が、白バイで路地裏まで追い詰める「機動力」と「検挙力」に特化。ピンクという柔らかなイメージではなく、実戦部隊としての存在感を前面に出しているのが印象的です。
【2019年〜:ウッタル・プラデーシュ州】Pink Booth & Mission Shakti——視認性の革命
インド最多人口を抱えるウッタル・プラデーシュ州では、女性が警察署へ行く心理的ハードルを下げるため、市場や駅前に「Pink Booth(ピンクブース)」という専用の相談窓口を設置。2020年に展開された州政府の巨大プロジェクト「Mission Shakti」の一環として、パトロール車両だけでなく街中の拠点を増やすことで、圧倒的な視認性と安心感を実現しています。
「Mission Shakti」って何?——女性を守り、自立を助ける国家プロジェクト
ピンク・ポリスと切り離せないのが、インド政府の総合サポートプロジェクト「Mission Shakti(ミッション・シャクティ)」です。「シャクティ」はヒンディー語で「力・エネルギー」を意味し、女性の安全と自立を同時に支援することを目的としています。
【守る(安全・保護)】24時間対応のヘルプライン、医療・法的支援を一箇所で受けられる「ワンストップセンター」、そしてピンク・ポリスによるパトロール活動を通じて、女性を暴力や危険から守ります。
【助ける(自立・エンパワーメント)】働く女性向けの手頃なホステル・保育所の提供、就職や起業のためのスキルアップ支援など、女性が経済的に自立し、社会で活躍することをバックアップします。
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まとめ——変わりゆくインド、女性たちの声が街を変えた
ピンク・ポリスは、単なる「パトロール隊」ではありません。インドの女性たちが声を上げ、社会が少しずつ変わっていった歴史の結晶でもあるんです。南のケララから始まり、IT都市を経て北の大州へと広がっていったこの取り組みは、インドがいかに多様で、それぞれの地域が独自の知恵を絞って女性の安全に向き合っているかを物語っています。
インドを旅するとき、街角に停まったピンクのパトカーを見かけたら、ぜひその背景にある物語を思い出してみてください。あなたの安全を守るために、今日もピンクの制服を纏った警察官たちが街を走り回っていますよ!ではまた次回のブログでお会いしましょう!
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今日のヒンディー語
『महिला सुरक्षा(Mahila Suraksha)』=女性の安全
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