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インドの古代叙事詩|ラーマーヤナ



インドのラーマーヤナ

ナマステ!インドに呼ばれた気がして思い切って渡印してしまった日本人スタッフの稲垣です!
インドの文化をもっと深く知り、理解するには叙事詩を知ることが必要不可欠です。今回は、ラーマーヤナについてお話ししようと思います!
数々のお祭りがラーマーヤナに起源を持っているんです。

ラーマーヤナとは
ラーマーヤナは、古代インドの大長編叙事詩です。ヒンドゥー教の聖典の一つでもあり、『マハーバーラタ』と合わせてインド二大叙事詩とも言われます。本文はサンスクリットで書かれており、全部で7巻、総行数は48,000行にも及ぶそう。作者は、伝統的には叙事詩の創始者であるヴァールミーキ(Valmiki)とされています。

あらすじ
『ラーマーヤナ』は、ラーマ王子の物語で、彼が家族や正義のために戦う姿を描いています。ラーマはアヨーディヤの王ダシャラタの息子として生まれ、賢明で勇敢な王子として成長しますが、陰謀により14年間の追放を命じられます。ラーマは妻シータと共に森に追放され、その間に魔王ラーヴァナがシータを誘拐してしまいます。ラーマは猿の王ハヌマーンや仲間たちと共にシーターを救うため、ラーヴァナと壮絶な戦いを繰り広げ、最終的にシータを取り戻します。
アヨーディヤに帰還した後、ラーマは王として即位しますが、シータの貞淑を疑う声が上がり、シータは無実を証明するために火の中を歩く試練を受けます。物語は、ラーマの忠義や正義、家族愛をテーマにした英雄的な冒険を描いています。

重要な登場人物
ラーマ:主人公であり、アヨーディヤの王ダシャラタ王の息子。彼は道徳的に高潔な人物として描かれ、ヒーロー的な存在です。
シータ:ラーマの妻であり、物語の重要な女性キャラクター。シータは、ラーマと共に多くの試練を乗り越えます。
ラヴァナ:物語の悪役であり、悪魔(アスラ)の王。シータを誘拐し、ラーマとの戦いを引き起こします。
ハヌマーン:猿の神であり、ラーマの忠実な仲間。彼はシータを救うために大きな力を発揮し、ラーマにとって欠かせない存在です。
ダシャラタ:ラーマの父親であり、アヨーディヤ王国の王。彼の死後、ラーマは王位を継ぐ予定でしたが、さまざまな運命の変転に見舞われます。

ラーマーヤナの文化的意義とその影響
『ラーマーヤナ』はインドのみならず、東南アジアの多くの国々(特にタイ、インドネシア、カンボジアなど)にも強い影響を与えました。その内容やキャラクターは、宗教的、道徳的な教訓を伝えるものとして広く受け入れられ、舞台芸術や文学、絵画、音楽、映画など多くの形で表現されています。
また、ラーマの物語は「ダルマ(義務)」の象徴として、特に倫理的な理想を体現するものとして尊敬されています。ラーマは「理想的な王」や「理想的な夫」として描かれ、彼の行動はヒンドゥー教徒にとって道徳的な手本とされています。
また、『ラーマーヤナ』はサンスクリット文学の金字塔とされ、ヒンドゥー教の信仰においても中心的な存在を持つ物語です。

まとめ
インドの昔のお話と聞くと難しそうというイメージを持つ方も少なくないかもしれません。私もそのうちの一人です。
しかし、調べてみると、日本人にもなかなか馴染みやすい物語であり、あの桃太郎の元であるとも言われているんです!
たくさんの日本語訳されたものが出版されているようなので、ぜひ読んでみてください!私もAmazonでポチッとしようかな。

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今日のヒンディー語
『カハーニー कहानी (kahani)』=物語
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